ライフジャケットの常時着用!
携帯電話などの連絡手段の確保!
救助要請など海のもしもは118番!

 H29  初めての海浜での五機関合同潜水訓練

  
 
 索訓練を実施するため、海浜から沖合いに向けて展開中の各機関潜水士。手前左の当庁潜水士と、手前右の石狩消防署潜水士は訓練指導役。奥に見えているのは、巡視船「ほろべつ」
※本訓練参加の当庁潜水士3名は、いずれも「ほろべつ」所属
   海浜に対して垂直に展開しての捜索訓練を実施中の状況
(手前の当庁潜水士は指導役) 

〜石狩湾を照らす道央潜水ペンタゴン(仮)〜
  平成29年6月22日、小樽海上保安部(巡視船「ほろべつ」)は、石狩市に所在する石狩あそびーちにおいて、石狩市消防署、北海道警察、札幌市消防局、小樽市消防本部との、五機関合同潜水訓練を実施した。
  本訓練は、平成29年3月2日に開催した、氷下合同潜水訓練(2月13,14日実施)の検討会において確認された「参加各機関の都合が許せば氷下潜水に限らず合同訓練を実施する」意向を具現化したもので、海浜においてこの五機関が合同で潜水捜索訓練を実施するのは初となる。
  今回の訓練は、約1年前となる平成28年8月11日に、石狩市浜町の海水浴場ではない海浜において19歳から25歳の前途ある若者4人が同時に行方不明となり、当日から翌日にかけて相次いで発見されたものの、いずれも死亡したという海浜事故を念頭に、各機関合同での潜水捜索の円滑な実施を目的に実施した。
 訓練当日は10m/S以上の強風が吹き、海域を通常の活動域とはしない消防等所属潜水士には厳しい状況の中、各機関から集まった潜水士16名(「ほろべつ」3名を含む)が訓練に取り組んだ。
  最初に、砂浜から垂直に張り出した約70mの捜索線に潜水士を配備して海浜に対して平行な面捜索を行う訓練を実施、その後、遊泳に来ていた人が行方不明になっているとの想定で、環状捜索から平行捜索を実施するという訓練を実施した。
  訓練の進行とともに波は2mを超える状況となったものの、昨年度の事故発生の際に捜索に加わった潜水士も本訓練に参加しており、予定時間一杯まで全潜水士が真摯に訓練に取り組み、実りある訓練となった。
  翌23日にも、小樽市消防本部を除く4機関で同様の訓練を実施した。
  小樽海上保安部では、今後、休日など一定の人出が見込まれる日を中心に海浜事故防止のための安全指導も行う予定としており、守り『救難体制の強化』と攻め『安全指導』の両面で、夏に向けて万全の備えを進めている。

 
最初の捜索訓練を終え、潜水士間の意思疎通の方法(索信号)等について打合せを行う各機関潜水士    当日の訓練を終了し、訓練報告を受ける小樽海上保安部警備救難課長